西洋比較演劇研究会例会案内
2005年度
●第4回 国際演劇研究集会

年の暮れが近づいてまいりましたが,皆様にはお元気のことと存じます。

さて、5年ぶりになりますが、第4回目の国際演劇研究集会を2006年3月27日(月)−31日(金)に開催いたします。
要領は、前回までとほとんど同じですが、今回は全体テーマを「20世紀の演劇理論」として、特に世紀後半にみられた新しい演劇理論の再検討と可能性を議論したいと考えます。

研究集会の詳細はこちらへ


勉強会のお知らせ★(3/16更新)

次回の勉強会は、3月20日(月) 会場 成城大学 7号館 724教室 2時から集会に備えての勉強会を3月3,4日と13,14日に行うと以前に通知いたしましたが、3,4日の勉強会のスケジュールは以下の通りです。ふるってご参加ください。

場所 成城大学7号館二階 724教室

3月3日(金)2:00−6:00
  報告者 村井華代:Theatre Phenomenology
            井上 優:Theatre Semiotics
           安田比呂志:Text-Performance
3月4日(土)2:00−6:00
  報告者 岸田 真:Performance Studies(Performance Analysis)
         堤 春恵:Intercultural Theatre
         (毛利三彌:Theatre Medealogy)

なお、3月14日(火)15日(水)には、送られてくる発表原稿の検討をしたいと思います。

また、すでに招待発表者のAbstractをお送りしたと思います。それぞれ興味深い内容になりそうです。
原稿本体は3月初めに送られて来るはずですので、改めてお送りします。

それではよろしくお願いします。


●2006年1月例会のお知らせ

この冬は寒さが一段と厳しい日々です。お変わりございませんか。
2005年度は会員の皆様にはさまざまな面でご協力いただき、ありがとうございました。
また来年もよろしくお願いいたします。
1月は何かとお忙しいとは思いますが、熟練した中堅の研究者の興味深い発表となりますので、ぜひお集まりくださいますよう、お願いいたします。
ではよいお年を。

2006年1月14日(土)午後2時〜6時
場所:成城大学7号館723室

1 研究発表「演劇を排除する:キリスト教と反演劇性に関する試論」 村井華代
要旨
 演劇性に関する美学的議論は、演劇性批判が演劇そのものに取り込まれたことによって無限に拡散する傾向にある。が、逆に演劇芸術以外のコンテクストにおいて“theatrical”であるとは、「芝居がかった」「見せ物じみた」「欺瞞の」等、依然として侮蔑の形容でしかない。事実、殊にキリスト教倫理観から、演劇は過激な排除に歴史上何度もさらされてきた。そうした排除を宗教的不寛容の一例と見なすことは容易であるが、キリストに心酔するニーチェやアルトーの思考が演劇そのものに引き戻され、新たな演劇思想の誕生へとつながっているとき、恐らくキリスト教的反演劇性は単なる敵意以上の意味をもつことになるであろう。この発表は、キリスト教の「演劇を排除せねばならない」という熱狂的信仰に着目することで、逆に「演劇性」とは何かを考察しようとするものである。
 方法としては(1)反演劇性の理念史を概括し、(2)宗教改革期に展開された、カトリック批判をなすプロテスタントの議論と新しい聖餐の様式に関する論争に取材しつつ、それがいかに現代的な演劇的表象・身体への批判と関連するかを論じる。

プロフィール:むらい はなよ
明治大学大学院博士後期課程(演劇学)中退、早稲田大学演劇博物館COE演劇研究センター助手を経て現在共立女子大学他非常勤講師。国別によらない西洋演劇理論・東西比較演劇理論・美学を研究。


2 研究発表「A・アダモフの戯曲を再読解する」小田中章浩
要旨
『ゴドーを待ちながら』の初演から約半世紀が過ぎ、これまで「現代演劇」という枠組みで語られてきた不条理演劇についても、作家の評価、選別と作品の古典化が進行しつつある。不条理劇を代表する劇作家としてのベケット、イヨネスコ、アダモフというトリオのうち、最も早く忘れ去られそうなのがアルチュール・アダモフ(1908-1970)である。なぜ彼の「評価」はかくも急速に低下してしまったのか、彼の作品を再評価する余地はないのか。あるとすれば、それはどのような方法によるのか。今回の発表ではこうした問題について考えてみたい。

プロフィール:おだなか あきひろ
 1958年生。岡山理科大学工学部助教授。専門はフランス演劇、および演劇に関する比較演劇的な視点からの研究。

2月、3月はありません。
発表申し込みは、担当の山下へy-yamash2アトcnc.jp ご連絡ください。


●12月例会のお知らせ

年末のお忙しい時期かと思いますが、ご参加をお待ちしております。なお、文末に記しましたように、簡単な懇親会を考えております。


日時 12月17日(土)午後2時〜6時
場所 成城大学 7号館712教室

研究発表
1 八木斉子 「舞台における次元としてのアイルランド」

要旨:
「アイルランドは、あらゆるところに現れ、かつ、どこにも無い」とマーガレット・ルエリン・ジョーンズは書く。植民地としての長い歴史、ディアスポラ、幾つかの側面においては時流の先端に位置する現在のすがた、その他、さまざまな
事象によって上の言葉は裏付けられよう。一方、舞台にのせられた瞬間、アイルランドが圧倒的な具体性を得ることは自明である。つまり、観客にとってのアイルランドとは、今そこだけに現れた「次元」である。両者は矛盾するのか。この発表では、フランク・マクギネス、マリナ・カー、コナー・マクファーソンによる演劇作品を分析する。1990年以降に執筆および出版された室内劇作品を作家ごとに1点選び、他の劇作家たちによる作品群とも比較しつつ、「次元」を検討する。マクギネス、カー、マクファーソンに関するかぎり、上の意味での矛盾が問題とはならないこと、および、その理由を指摘する。

プロフィール:やぎ・なおこ
早稲田大学政治経済学部助教授。専門は演劇学(主にイギリス現代演劇)。


2 山下純照 「舞台の羊皮紙/戯曲の間メディア性 
         ―― 現在の演劇における ――」
要旨:
「これは何だ?」「これは、あれだ」。上演と戯曲を記述し、読み解く際に出会う異物感には、たいてい間テクスト性の問題が絡んでいる。それもいくつかの水準において。まずイーラムやアレンが言う、原作テクストとその「上演テクスト」の相互性に注意しよう。頁から舞台へという主題はすでに一つの伝統だが、にもかかわらず間テクスト性の観点からなお特筆すべき現象がある。さらに、上演テクスト相互間、および戯曲テクスト相互間の関係性が視野に入るが、今回は主に前者をとりあげ、後者に関してはすでに研究蓄積が豊富な中から、ある洞察を借用するにとどめたい。最後に、上演と戯曲における演劇以外のメディアとの相互性という論点を取りあげる。これらを通じて、演劇研究の立場からの間テクスト性の研究の逆照射を試みたい。事例として、『野田版 研辰の討たれ』、エウリピデス/ク・ナウカの『王女メデイア』、ブレヒト/ミュラー/ヴトケの『アルトゥロ・ウイ』、山崎正和『戯曲 二十世紀』という、いずれも90年代後半から世紀の変わり目前後の作品を分析対象とする。

プロフィール:やました・よしてる
演劇学、美学、ドイツ演劇専攻。千葉商科大学助教授。


※研究会終了後、成城大学のご厚意により一階食堂で懇親会を開催しますので、こちらもぜひご参会ください。
※なお準備の関係上、出席の方は12月14日までに下記山下のメールあてにお知らせください)。
※次回例会は1月14日を予定しています。発表申し込み、ご意見などは、担当の山下へy-yamash2アトcnc.jp


●11月例会のご案内

日時 11月5日(土)午後2時〜6時
場所 成城大学
*前回と同様、会場の成城大学が校舎の立て替えなどの都合で会場がなかなか確定しにくい状況です。当日、正門を入ったところの掲示板でご確認ください。また、メールでは、確定しましたら、改めてお知らせいたします。


発表者・題目・要旨・発表者プロフィール

1 小川幹雄
  「ゴードン・クレイグの『劇場芸術』を巡る舞台監督の概念について」
要旨
   1905年にゴードン・クレイグが「劇場芸術」を著してから今年は百周年にあたります。その後まもなく、小山内薫が「演劇美術問答」として紹介しましたが、当時は演出家のことを舞台監督と呼んでいました。まだ自由劇場を創設する以前のことです。やがて20年程の時を経て、築地小劇場あたりから舞台監督に代わり、演出というタイトルが普及します。代わって、水品春樹等により、舞台監督という名称は新たな意味合いを持つタイトルへと移り、現在に至ります。そして現在、舞台監督の持つ意味合い、職掌、テリトリー等は広範で複雑なものになっています。舞台監督とはそもそもなにかという問いに、今一度、ゴードン・クレイグの「劇場芸術」まで遡り、演出家ではなく、舞台監督の視座で考査することは、あらためて有意義なことであると考えます。

 発表者プロフィール
新国立劇場 舞台技術部。日本舞台監督協会 副理事長。ロンドン大学大学院修士(演劇学専攻)MA。文化庁芸術家在外研修派遣英国留学(’85年度)。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー、ロイヤル・ナショナル・シアターにて研修。

2 合評会 瀬戸宏著『中国話劇成立史研究』(東方書店2005)をめぐって
 報告者 飯塚容 小菅隼人 永田靖
 趣旨 中国演劇の立場から飯塚氏(中央大学)、一般演劇研究の立場から小菅氏(慶応大学)、永田氏(大阪大学)にコメントをいただき、著者の瀬戸宏氏をまじえて討論します。西洋比較演劇研究会ならではの、学際的な議論が期待されます。多数のご参加を心よりお待ち申しあげます。

合評会の事前資料として、瀬戸氏著書の一部をコピー、郵送できます。
出席予定で、ご希望のかたは10月25日までに例会担当・山下純照yamash2アトcnc.jpまでメール等で御連絡ください。なお当日送料をもらい受けますのでご了承ください。(山下)

次回例会は12月17日を予定しています。発表申し込み、ご意見などは、担当の山下へy-yamash2アトcnc.jp

10月例会のお知らせ

残酷な夏が尾を引いていますが、みなさまのご健康を祈ります。例会の当初の日程が都合により変更になります。興味深い企画に振るってご参加ください。お待まちしています。

※当初、9月24日とお知らせしましたが、会場の都合で日時を変更いたします。ご注意ください。

日時 10月1日 午後2時より
会場 成城大学 教室未定 (当日、掲示でご確認ください。)


1.研究発表
演劇から映像へ−−イギリスの作品を題材に
狩野良規(青山学院大学)
コメンテイタ−:安田比呂志(日本橋学館大学)

2.ミニ・シンポジウム
「近代演劇における「越境」を考える?−−コミッサルジェフスキー(1882-1954)の場合」

パネリスト
井上 優(日本橋学館大学)
楯岡求美(神戸大学)
コメンテイタ−:村田真一(上智大学)

『紀要』4号を受け取っていない方へ遅ればせながら10月初旬に送付いたします。次回例会は11月5日を予定。発表申し込み、ご意見などは、担当の山下へy-yamash2アトcnc.jp
西洋比較演劇研究会157-8511東京都世田谷区成城6-1-20
成城大学文芸学部 一之瀬研究室 Fax:03-3482-7740
郵便振替口座番号:00150−2−9688


●7月例会のお知らせ

*現時点で決まっていることのみ先行してお知らせしております。詳細は後日改めてお送りいたします。

7月16日(土) 14:00ー18:00

会場 成城大学 3号館1階会議室(予定)

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1 研究発表
タイトル:ゴルドーニの演劇とフランスの啓蒙思想家達
発表者:大崎さやの(おおさきさやの)

プロフィール:専門はイタリア文学、イタリア演劇。カルロ・ゴルドーニの演劇改革と当時の演劇批評を中心に、18世紀のイタリア演劇研究を行っている。また現代のイタリア演劇事情も並行して研究している。
訳書『アルフィエーリ 自伝』(共訳、2001、人文書院)。日本橋学館大学、昭和大学、国立音楽大学にて非常勤講師。

要旨:18世紀ヴェネツィアの劇作家、カルロ・ゴルドーニの演劇作品をめぐる、フランスの啓蒙思想家達の態度について考察する。ディドロ最初の喜劇『私生児』(1757)は、ゴルドーニの喜劇『真実の友』(1750)を剽窃したものとの疑惑が他の文人らによって指摘され、一大スキャンダルを引き起こした作品である。ディドロはこの疑惑
を否定、逆にゴルドーニ作品を侮蔑する態度を示している。だが実際、両作品はあらすじにおいて酷似しており、ゴルドーニ演劇のディドロの劇作への影響を感じさせるうえ、ゴルドーニ作品のディドロの演劇論への影響の大きさも看過できないものがある。ゴルドーニ演劇はディドロのみならず、『スコットランドの女』(1760)といったヴォルテールの劇作へも影響を与えていると考えられる。ヴォルテールはゴルドーニ作品を賞賛する詩を執筆するまでの熱心なゴルドーニファンであったが、いっぽうでその作品を軽んずるなど、ゴルドーニに対しアンビヴァレントな態度を示している。ルソーもゴルドーニの『回想録』(1787)によれば、ゴルドーニ作品と関係した一人である。『回想録』で描かれているゴルドーニとルソーのパリでの面会の件は大変興味深いものであるが、本発表ではこれらフランス啓蒙思想家達とゴルドーニ演劇の関わりについて述べていきたい。    


2 討論会「ドイツ演劇来日公演をめぐって」
  −− シャウビューネ『ノラ』『火の顔』、ベルリーナ・アンサンブル『アルトゥロ・ウイの興隆』 −−

パネリスト 毛利三彌(イプセン研究)・村井華代(演劇学)・萩原健(ドイツ演劇)
司会 山下純照

趣旨
外国演劇の来日公演はまたとない文化接触の場と考えられます。演劇先進国ドイツの舞台を拝見するといった、ステレオタイプな見方は、かなり前から成立しなくなっています。さまざまな変遷を経てそれなりに「成熟した」演劇文化を培ってきた現代日本の観客として、第二次世界大戦後いろいろな意味で比較しうる変化を遂げてきたドイツ社会が生み出した演劇は、どのように映るのでしょうか。たんに原作との関係で解釈の善し悪しを論じるという狭い意味での批評をこえて、社会文化的な感受性の比較を試みる機会として、4月のフォルクスビューネ討論会に続き、「第二弾」を企画します。パネリストの方々は演目に関連する、あるいは公演にかかわった専門家のみなさんです。多数のご参会を期待しています。      
例会企画担当 山下純照y-yamash2アトcnc.jp


●5月例会のお知らせ

いい季節となりました。例会通知が遅れて申しわけございません。気鋭研究者お二人の興味深い発表です。ふるってご参加ください。
日時: 5月28日(土) 14:00―18:00時 
場所: 成城大学3号館1階会議室 (場所変更の可能性あり) 

研究発表1
タイトル:フランス・オペラとパピヨタージュ
発表者:森佳子
プロフィール :17、8世紀のフランス・オペラおよび日本におけるオペラ受容に強い関心を持ち、研究を行っている。主な著書に『笑うオペラ』(2002、青弓社)『クラシックと日本人』(2004、青弓社)『初期オペラの研究』(共著、2005、彩流社)。日本大学非常勤講師、早稲田大学21世紀COE特別研究生。

要旨:18世紀中期、啓蒙思想期において、フランスでは「パピヨタージュ」(ちらつき、まぶしさ、けばけばしさ)という概念が存在した。ホブソンHobsonによれば、これはロココ芸術の特徴を表現するものだが、オペラの作劇法等に対しても応用することが出来る。当時の思想家たちが支持した自然観によって次第にロココ芸術は廃れて行くことになるが、それは彼らの言説によって人為的に操作された結果とも言えよう。しかし彼らは、どのような事象を捉えてそのように解釈したのだろうか。ロココ芸術を否定するキーワードとしての「パピヨタージュ」は、具体的な作品の中でどのように現れていると言えるのか。17世紀においてリュリが始めた伝統を引き継ぐ、18世紀のトラジェディ・リリックなどを例に挙げて紹介する。


研究発表2
タイトル:現在の記憶:サミュエル・ベケットの『クラップの最後のテープ』
発表者名:川島健(かわしまたけし)
プロフィール:専門は英文学、比較文学、批評理論、英米演劇。特にサミュエル・ベケット研究に数年従事している。近年はベケットとモダニズムとの関係を中心に研究を進めている。

要旨:サミュエル・ベケットの作品では記憶の機能が問題となる。ベケットの記憶への 関心はすでに論文『プルースト』(1931)に萌芽している。『失われた時をもとめて』の読解で「意志的記憶」と「無意志的記憶」の弁別にいち早く注目するベケットだが、自身の散文・演劇作品ではプルースト的弁別から微妙な距離をとろうとする。『クラップの最後のテープ』は記憶に関するベケットの探求の端緒であると同時に集大成でもある。この作品では舞台上に置かれたテープレコーダーは主人公クラップの記憶の物質化を促している。過去の記憶はノートとして、あるいはテープとして、クラップの脇に積み上げられ、想起は単に記録されたものを検索するだけの行為となる。しかし、ベケットはこのような「記憶の物質化」を超えて、記録されていない記憶を対象として探求している。すなわち忘却された記憶はいかにして呼び戻すことが出来るか、という問題がこの作品の根底にある。発表では、クラップが記録/記憶されていない記憶を取り戻す過程を詳細に読み解くことにより、記憶の物質的「同質性」が主体の一貫性を保証するとするならば、ベケット的「無意志記憶」は主体の統一性を破壊するものだ、という論点を導きたい。こうして、ベケットがいかに「現前」(身体がそこにあること)に主体の存在理由を求める立場(これは、例えばパフォーマンス理論のパラダイムがそうであろう)から訣別するかを考察する。

4月総会にて新役員、今年度の計画、予定日程などが決まりました。追ってお知らせしま
す。とりあえず6月は演劇学会全国大会のため休み、次回は7月16日です。企画への
ご意見など担当山下まで。新年度の会費納入もよろしくお願いします。


●4月例会のお知らせ

また新年度がはじまります。ますます充実した活動を期待しての第1回例会は、ふだんより1時間遅れてはじまります。総会につづいて興味深い公演の討論会です。ふるってご参加ください。

日時: 4月23日(土)15:00−18:00時 (●今回に限り開始時間変更です!ご注意ください)
場所: 成城大学3号館1階会議室 

総会:運営委員の改選など(15:00-15:50)

例会:午後4時〜6時
討論会「ベルリン・フォルクスビューネ『終着駅アメリカ』(構成・演出フランク・カストルフ)来日公演をめぐって」
パネリスト 新野守広・一ノ瀬和夫  司会 山下純照

パネリスト・プロフィール
新野守広:壁崩壊後の混沌としたベルリンの魅力に引かれ、ベルリン演劇にのめり込む。著書に『演劇都市ベルリン』、『ポスト・ドラマ演劇』(共訳)など。立教大学社会学部教授。国際演劇評論家協会(AICT)会員。雑誌「シアターアーツ」編集委員。
 
一ノ瀬和夫:オニール作品を通してアメリカ演劇のおもしろさを発見し、その後ウィリアムズなどの劇作家研究を経て、演劇史に関心を持つようになる。現在、大衆文化史としてのミュージカル研究を企画中。編著書に『境界を越えるアメリカ演劇』など。立教大学経済学部教授。

*なお討論会の事前準備として、会員の皆様のうち『終着駅』をご覧になった方のご感想・ご批評・疑問点をメールでお寄せいただければと存じております。そのさい、会場での配付資料とさせていただく可能性もありますので、お含み置きください。宛先は例会企画担当までお願いします。

** 新年度の例会個人発表枠がまだ若干ございます。担当までご連絡を。
例会企画担当 山下純照