①研究集案内
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韓国と日本は古来、地理的にも文化的にも近しい位置にありましたが、演劇的にどのような関係を持って来たのか、今ようやく演劇学研究の分野で本格的な研究が生み出され始めています。伎楽や舞楽などが朝鮮半島を経由して日本に伝わったことは知られていますし、例えば岡山県牛窓に残る「唐子踊り」は江戸時代の朝鮮通信史の様子を伝えています。また20世紀になると日本の新派劇や連鎖劇がもたらされ、革新団や文秀星などの活動を生みます。また崔承喜などの日本でも活躍する舞踊家も登場して行きます。さらに現代の日本と韓国の演劇交流の活発さは歴史上かつてない程で、両国の演劇の交流が演劇の未来を拓いていくと言っても過言ではないと思われます。
今回は、そのような日本と朝鮮半島の演劇の多様な交わりを軸に、韓国の漢陽女子大学に場所をお借りし、韓国の研究者の研究も聞きながら、大きく両国の演劇の未来を展望してみたいと思います。未来を予測するには現在を知らなければなりません。現在を知るには過去を考察する必要があります。今回は「演劇の未来-日本と韓国」をテーマに古代から現代までの広い時間にわたる両国の演劇史をもとに、これからの演劇の姿を見出していきます。