日本演劇学会
全国大会・研究集会・コロキウム
2014年度 日本演劇学会 全国大会予告
◆テーマ:東アジア演劇の伝統と西洋受容
◆日 程:2014年6月13日(金)~15日(日)
◆会 場:摂南大学寝屋川キャンパス(大阪府寝屋川市)

大会プログラム PDFファイル

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日本演劇学会会員の皆さま (2014.6.6現在)
2014年度日本演劇学会全国大会に多くの申込・参加費等事前振込をいただき、たいへんありがとうございます。

1.演劇学会大会当日の大会参加費払い込み

6月2日締切の振込者名簿をみますと、大会報告者・司会者など大会に必ず参加する筈の人に何人か未納が見受けられます。また、非会員の方から、大会に傍聴参加したいがすでに参加費支払いは締め切られておりどうしたらいいか、という問い合わせが何件か届いています。
参加手続きをしていない会員の中にも、大会が近づき、やはり参加したい、という方がいらっしゃることと思います。このため、大会当日に大会参加費の支払いを受け付けることといたしました。

当日受付は大会参加費のみといたします。懇親会、15日弁当の受付はいたしません。

まだ懇親会費振込手続きをしていないが懇親会に参加したい、という方は、大至急、下記実行委員会までお問い合わせください。
弁当を予約していない方の15日の昼食は、ご自分で食事を用意していただくか、大学周辺には少し歩きますが、日曜日でも営業している食堂が数軒ありますので、そちらをご利用下さい。(地図を用意します)

初めての試みで会員の皆さまにはとまどいもあることと存じますが、どうかご支持ご協力をお願い申しあげます。

2.地下鉄谷町線大日駅からの通学専用バス

大会プログラム7頁に地下鉄谷町線大日駅からの通学専用バス(土曜日のみ)の記述がありますが、この通学バスは現金での乗車はできません。従って、大会参加者は実質的に利用できません。プログラム作成の不手際をお詫びするとともに、参加者の皆さまは他の経路を利用するようお願い申しあげます。

2014年度日本演劇学会全国大会実行委員会
(瀬戸宏 ir8h-st@asahi-net.or.jp)


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大会プログラムの一部にミスがありました。お詫びして、下記のように訂正します。(5/15)
 6月14日(土) ★午前(10.00-12.00)
 現代演劇I分科会(524教室)
 大島久雄(九州大学・院)『テンペスト』受容と伝統芸能〜インターテクスチュ
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 大島久雄(九州大学)『テンペスト』受容と伝統芸能〜インターテクスチュアルな接点〜
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 日本演劇学会二〇一四年度大会が開催される本年は、築地小劇場創立九〇周年でもあります。築地小劇場は日本の新劇(近代劇)の確立であったと同時に、中国・朝鮮・台湾など東アジア文化圏演劇の変革にも直接の関わりがありました。
 築地小劇場が確立した新劇は、歌舞伎など日本伝統演劇の変革にも間接的に大きな影響を与えました。東アジア文化圏各地に生まれた近代劇あるいはプレ近代劇も、当地の伝統演劇変革と密接なつながりがあります。たとえば、中国の越劇・滬劇などの誕生は、話劇や文明戯の存在と切り離すことはできません。
 注意したいのは、築地小劇場開場演目がゲーリング『海戦』など翻訳劇であったように、近代劇の確立には西洋演劇の受容が不可欠であったことです。他の東アジア各地域も同様です。
 これらは、すでに東アジア各国演劇史研究では繰り返し指摘されてきたことです。しかし、一国・一地域研究ではなく、東アジアというより大きな範囲で演劇伝統とその変革を把握しようという試みは、始まったばかりといっていいでしょう。西洋受容の分析には、西洋演劇に対する正確な理解が不可欠です。東アジア以外のアジア各地域あるいはアフリカ・ラテンアメリカなど他の非西洋地域演劇への目配りも必要でしょう。
 今回は大会テーマ趣旨を具体化する新たな試みとして、大会テーマを巡って英語で報告し討論する分科会を設けることにしました。中国・韓国などから数名の研究者を招いて英語での報告を依頼するほか、英語での報告者を公募いたします。
 課題は巨大であり、一回の学会大会で解明できる内容ではありませんが、本大会がこの課題研究をより促進することを願っています。

2014年度日本演劇学会大会実行委員会
実行委員長 摂南大学外国語学部 瀬戸宏