研究会からのお知らせ
2024年9月研究会のお知らせ
公開日:2024-08-17 / 更新日:2024-08-17
1. 研究
【日 程】9月15日(日)14時から17時頃
【テーマ】
地域の公共ホールにおける「演劇ワークショップ」実践例の報告
―小田原三の丸ホール「劇場留学~お芝居をつくる7日間~」のプログラム設計とその評価について―
【報告者】
- 川口智子(演出家、「劇場留学」ファシリテーター)、
- 森田百合花(小田原市文化部文化政策課市民ホール事業係 主事)
【内 容】
「演劇」の手法をつかうワークショップの実践は、劇場や学校、まちづくりのプロセスなどいろいろなところに登場し、またその実践者もいろいろです。
私自身、これまで芸術祭プログラムでの長期にわたるワークショップ、学校で継続的に行う演劇の授業、学校に派遣され短時間で実施するアウトリーチプログラム、自治体と一緒に課題をワークアウトするためのものといろいろな形で「演劇」の手法をつかったワークショップのプログラムを設計してきました。
今回はその中でも、昨年8月に小田原市の公共ホール小田原三の丸ホール(2021年開館)で実施した「劇場留学~お芝居をつくる7日間~」(以下、劇場留学)について発表させていただきます。
「劇場留学」は三の丸ホールが演劇ワークショップの主催事業として初めて企画したもので、地域の「小学校3~6年生」と「母語が日本語ではない方」を対象にしたワークショップです。ホール側からは①まちの中の劇場をテーマとすること②ワークショップの最終日に発表の形式をとって公開することが設定されており、それに対して私を含める複数のアーティストでファシリテーションを行いました。地域のホール主催で「劇場」をテーマとした演劇ワークショップとしては一つのモデルとなるような事業であったと思いますが、同時にこのような事業の継続のために必要な「評価」の問題を抱えています。
発表の中では、このワークショップの当初の目標や、ホール事業としての位置づけを担当の森田さんからお話いただき、その後にワークショップのプランニングまでの道のりと実施の内容についてをご紹介させていただきます。その後、実施後に抱えている評価の問題について、どのように/なぜ評価を求めているのかという問題提起をさせていただき、研究会にお集まりいただくみなさんとディスカッションの機会を設けさせていただきたいと思います。
ホールの運営や作品制作を行う立場の私たちにとって、一つの事業について事業関係者以外の方々と振り返りや意見交換の機会をもつことは多くありません。研究会の皆さまとお話できることを楽しみにしております。
(川口智子)
▼「劇場留学」に関するドキュメント
【まとめ】「劇場留学 エピソード0」(映像33分)
「劇場留学」をどのように作ったのか、実施中の様子も含め制作したドキュメント映像です。
可能な限り研究会の前に視聴いただくことをお薦めします。
https://www.youtube.com/watch?v=e7-0JW6UD6U
【レポート】
「あそびがあそびになるとき——「劇場留学〜お芝居をつくる7日間〜」にて」(レポート)/高橋宏幸
https://ooo-hall.jp/blog/20240212_ryugaku.html
2.研究会開催方法の変更について
次回5月の研究会は、これまでのzoomを用いたハイブリッド方式の開催から、Discordという通信アプリを用いたオンライン形式のみの開催に、開催方法を変更させていただきます。Discordの使用方法等については、下記のURLでの案内が分かりやすいですので、ぜひご確認の上、ご参加いただければと思います。
このDiscordによるオンラインのみの開催とすることによって、研究会開催の運営上の負担(経費・労力)が大きく軽減され、今後、研究会参加の事前申し込みは不要となり、誰もが自由な形で研究会開催を行えるようになる見込みです。当該通信アプリ導入の作業をお願いすることになりますが、何卒、今後の持続的な研究会運営のため、ご理解とご協力を、お願い申し上げます。
■研究会の事前申し込みは不要となります
Discordでの研究会開催の場合、事前の研究会参加申し込みは不要です。
招待URLをお送りしますので、関心をお持ちの方は
ekk.and.ekk★gmail.com
までお問い合わせください。
■研究発表&実践報告の募集
演劇教育に関わる研究成果や実践の報告・発表を募集しています。口頭による報告・発表&質疑、60~90分程度。実施に際してはA4版2,3枚程度のレジュメ、またはパワーポイントの作成をお願いしています。ご希望の方は、E-mailで研究会宛ご連絡をお願いします。運営委員会で確認後、日程等のご相談をさせていただきます。
日本演劇学会分科会 演劇と教育研究会