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研究会からのお知らせ

2025年2月研究会のお知らせ

公開日:2025-01-20 / 更新日:2025-01-26

1. 研究会
【日 程】 2025年2月16日(日)14時から17時頃
【テーマ】 「身体詩」劇と「アプライドドラマ」を繋ぐ力
【報告者】 オーハシヨースケ(NPO法人祈りの芸術TAICHI-KIKAKU理事長)
【内 容】
私は1988年以来、言葉を超えて伝わる演劇「身体詩」という劇分野を開拓してきた。「身体詩」とは、「舞踏」の身体性を源流に持ち「気の流れ」を大切にしたカラダで語る演技術である。1995年にカイロ国際実験演劇祭BEST ACTOR AWARDを受賞したことで、国際的な確かな手応えを感じ、以来演出のモリムラルミコと共に25カ国のべ50都市100回を超える海外公演を実施し今日に至る。
そんな「身体詩」劇の世界観に欠けている要素に出会ったのは、アレン・オーエンズ博士のアプライドドラマに出会ってのことだった。身体詩や身体詩ワークショップは、自己の内面に向かう。自己の無意識や集合無意識にある何かに演劇的な光を当て、象徴的に身体化するモノローグ世界である。ダイアローグに欠けている。特にワークショップにおいては、参加者同士もっとダイアローグ・対話が必要だと感じていた。
2001年たまたまアレン博士が東京で、当時私が演劇科講師をしていた専門学校での私たちの身体詩劇を観劇したのだ。そして彼の方から私たちに「感激した!」と声をかけて来た。そのことがきっかけで、2002年の国際交流基金フェローシップで1年ベルギーのIAD芸術大学に身体詩の指導で派遣された折に、1週間アレン教授の家に招かれ語り合った。そして2006年には文化庁新進芸術家海外留学制度特別派遣研修員としてアレン教授のイギリス・チェスター大学で「身体詩」と「アプライドドラマ(プロセスドラマ)」の対比を軸に共同研究プロジェクトを実施した。
共同研究によって、身体詩とアプライドドラマには、モノローグ性⇔ダイアローグ性を軸に、象徴性⇔メタファー性、無意識的⇔意識的、癒し⇔批評性、非言語的⇔言語的、イメージ的・ファンタージ性⇔ロゴス的・ストーリー性などの文化的な対比があることがわかった。
あれから20年以上が経った。本発表ではその対比をベースに、原発事故被災地での「コミュニティと心の復興」ワークショップや、幼児・小中高校から大学まで教育分野や医療介護分野や、一般の企業研修で活用する「アプライドドラマ」実践などを振り返り、世界を廻った「身体詩」公演と「アプライドドラマ」ワークショップとの相補的相乗作用について語りたい。

2.研究会開催方法の変更について
 次回5月の研究会は、これまでのzoomを用いたハイブリッド方式の開催から、Discordという通信アプリを用いたオンライン形式のみの開催に、開催方法を変更させていただきます。Discordの使用方法等については、下記のURLでの案内が分かりやすいですので、ぜひご確認の上、ご参加いただければと思います。
 このDiscordによるオンラインのみの開催とすることによって、研究会開催の運営上の負担(経費・労力)が大きく軽減され、今後、研究会参加の事前申し込みは不要となり、誰もが自由な形で研究会開催を行えるようになる見込みです。当該通信アプリ導入の作業をお願いすることになりますが、何卒、今後の持続的な研究会運営のため、ご理解とご協力を、お願い申し上げます。

■研究会の事前申し込みは不要となります
 Discordでの研究会開催の場合、事前の研究会参加申し込みは不要です。
招待URLをお送りしますので、関心をお持ちの方は
ekk.and.ekk★gmail.com
までお問い合わせください。

■研究発表&実践報告の募集
演劇教育に関わる研究成果や実践の報告・発表を募集しています。口頭による報告・発表&質疑、60~90分程度。実施に際してはA4版2,3枚程度のレジュメ、またはパワーポイントの作成をお願いしています。ご希望の方は、E-mailで研究会宛ご連絡をお願いします。運営委員会で確認後、日程等のご相談をさせていただきます。

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    東京学芸大学 芸術・スポーツ科学系 演劇分野(中島研究室)
    ekk.and.ekk@gmail.com

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