2025年度 日本演劇学会 全国大会 研究発表募集のお知らせ【2024年10月16日更新】 | 日本演劇学会

2025年度 日本演劇学会 全国大会 研究発表募集のお知らせ【2024年10月16日更新】

公開日:2024-08-02 / 更新日:2024-10-16

広島大学の写真

テーマ:演劇と演技者
広島大学・東広島キャンパス
(〒739-8522 広島県東広島市鏡山1-2-3 広島大学文学部)
期日:2025年6月21日(土)22日(日)

更新箇所

  • 10月10日更新:応募用メールアドレスを1か所から2か所にしました(メール未着防止のため)
  • 10月16日更新:パネルセッション応募要旨の文字数を1600字に修正しました

趣旨

 演劇作品は演ずる人がいて、舞台化がなされることで作品に息が吹き込まれる。演技者は時に作品の思想を伝える担い手でもあり、伝統演劇では、演技術が継承され、時代によって新たな変化も加えられた。演技は教育の場でも教えられ、創作の意義が重視されてきた。例えば、広島で盛んな神楽のさまざまな神楽団の活動に注目すると、各地域の年配者や若者やこども達が活発に神楽の演技や音楽を継承し、神事や行事の他、県内各地で一般客や外国人観光客を前に現代の神楽を演じている。その一方で市民劇団も存在し、教育の場や地域のホールで芝居を演じている。近年は「新平和」や「ヒロシマの孫たち」という、時には中高生を含む集団創作演劇の活動もなされ、「核」と演劇の視点から観客に原爆の悲惨さと平和の尊さを訴えかけている。

 広島での学会では、演劇作品が演技者によって舞台化されることで息吹を与えられることから、演技者に注目し、演技者の果たす役割、演技と創造、上演史、演劇史における俳優の演技術の向上、俳優教育の発展などの議論に繋げたいと思う。

 例えば、古代ギリシャ・ローマ演劇からシェイクスピア演劇、モリエール、ディドロやレッシング、ブレヒト等の演劇やスタニスラフスキーの演出を演技者の観点からとらえてみれば、テキスト研究だけでは分からない時代背景や劇場の営み、観客の要請も見えてくる。日本演劇やアジアの演劇においても個別の劇作家と演技者の関係、上演史における演技者に関する研究によって、演劇のアダプテーションと受容の姿が解明されるだろう。文学作品も演出家、演技者の解釈によってさまざまな劇作品へと変化することがある。作家自身も原作に脚色したり、翻案を作り、演技者に意図する演技を要請することがある。

 演技者、伝統演劇、俳優養成、演技の継承と創造、上演史、演劇的神楽、「核」と演劇、集団創作演劇といった具体的なテーマから、個別の劇作家の演劇と演技者の関係についての考察まで、2025年度全国大会では幅広く研究発表を募ります。テーマ以外の発表も応募可能です。奮ってご応募ください。

2025年日本演劇学会全国大会実行委員会
小林英起子・有元伸子・溝渕園子

応募資格及び応募要領

  1. 日本演劇学会の会員であること。パネルセッションの場合も、複数の発表者全員が会員であることとする。
    【注意事項】
    ・応募時に、2024年度までの会費を完納していること。
    ・大会発表までに、2025年度の会費まで完納すること。
    ・新入会の場合は、応募時までに、2024年度の入会手続き(オンライン申請)と会費納入を済ませていただくことで発表応募可能です。会費納入が確認された時点より応募が可能となりますので、余裕を持ってお手続きをお願いします。
  2. 応募は、個人・パネルセッションの別に限らず1人1件とする。
  3. 研究発表の内容は、学会(他の学会含む)や雑誌等において未発表のものとする。
  4. 発表要旨に盛り込むべき内容は、予定としての概要ではなく、実際に発表する内容の要約として、論点、論証の概略、学術的な意義や独自性などを完結明瞭に記載すること。
  5. パネルセッションは、会員が自由にテーマを設定し、複数名で研究発表およびディスカッションを行うものとする。応募代表者は、人選、発表の手順、発表とディスカッションの時間配分などを自由に企画することができる。ただし、要旨には、テーマの学術的な意義や論点を記すとともに、司会および発表者の役割分担(各発表タイトル)などについても記載すること。
  6. 個人発表の時間は35分(発表25分、質疑10分)、パネルセッションは2時間とする。

応募書類

下記の1~6の情報をA4一枚にまとめ、E-mail添付(件名:2025年度日本演劇学会全国大会応募)、または郵送でご応募ください。【2024年10月10日追記】メール不着防止のため、下記の応募・問い合わせ先メールアドレス①➁の両方に同じ内容をお送りください。

  1. 発表題目および、研究発表かパネルセッションの種別
  2. 発表者氏名(ふりがな)
  3. 所属・身分(学年)
  4. 連絡用の住所、電話番号、E-mailアドレス
  5. 使用予定機器
  6. 発表要旨(個人発表は800字、パネルセッションは1600字程度【2024年10月16日追記】

応募締め切り

2025年2月28日(金)必着
※採否結果は、3月下旬頃に通知の予定です。

応募・お問い合せ先

2025年度日本演劇学会大会実行委員会 宛
〒739-8522 東広島市鏡山1-2-3
広島大学文学部 小林英起子研究室内
E-mail①: ekiko258★hiroshima-u.ac.jp (★をアットマークに換えて送信してください)
E-mail➁: 2025engeki★gmail.com (★をアットマークに換えてご送信ください)
Fax: 082-424-0315

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