2024年度研究集会のお知らせ【11月5日更新:更新履歴は最下段】
公開日:2024-10-10 / 更新日:2024-11-05

- 全体テーマ:演劇の公共性と多様性
- 期日:2024年11月30日(土)、12月1日(日)
- 会場:東京経済大学 (〒185-8502 東京都国分寺市南町1-7-34)
- 学会会場の2号館は、正門から徒歩1分の右側の最初の建物です
- 交通アクセスについての情報は下段にあります
趣旨
現在の日本では演劇がきわめて多様なジャンルに亘って上演されている。きわめて少数の芸術性の高い「世界水準」の演劇がある一方で、商業性やエンターテインメント性を求める観客の嗜好にあわせたミュージカルや宝塚が人気を集め、また能や歌舞伎や文楽のような安定した顧客を持つ伝統演劇が存在し、また商業性とは別個に公共性や地域性を主眼とした地域市民演劇や素人演劇、ろう演劇や障碍者演劇、人形劇やオブジェクト・シアターなども盛んである。そして大都市発の多くの演劇は、「旧新劇系」「旧アングラ」「旧八〇年代小劇場系」として、特定劇団のファンを中心に地方においてもそれなりの観客を集めている。
演劇が公共性を旨とするということは、このような多様な状況を是とすべきなのか、それとも演劇が真に「多様」であるためには「淘汰されるべき」演劇を批判するのか、こうした論争的な問いを一つの出発点としながら、演劇の公共性について再考したい。その文脈において、以下のようないくつかの問題系が考察できると思われる。
20世紀末からの日本における「公共劇場」の「遅れた」創設とその現状をどう考えるか? コロナ以降の演劇状況としてのチケット代金の高騰、観客の減少、オンライン化の波にどう対処するのか? より広範な状況としては、世界における物価の高騰、経済格差の拡大、彼我の距離の障壁、そして感染症の蔓延、終わらない戦争、地球環境の危機をもたらす気候変動などが、芸術や人文学の課題として急速に浮上しているなかで、こうした状況に対処するのに、演劇はどのような力を持ちうるか? 現代的なテーマとしては、演劇とポストコロニアリズム、演劇とエコロジー、演劇と新自由主義、演劇と新しい人類学、演劇と思弁的実在論といった主題について、どのような理論的考察が可能か?また演劇史の文脈において、公共性と多様性という観点から、古代演劇と中世宗教劇の終焉と近代演劇の勃興、ロマン主義登場による古典主義の衰退、あるいは日本における近世から近代劇への変遷といったテーマをどのように俯瞰しうるか?「演劇が公共のものであり多様であるべきだ」という主張は、こうした問いへの視座を、演劇実践とそれをめぐる批評および研究活動が見失わない限りにおいて有効であろうと思われる。
2024年度日本演劇学会研究集会実行委員会
本橋哲也・塚本知佳
要旨集・タイムテーブル
このページに記載した情報は下記リンクからPDFでもダウンロードしていただけます
参加費
- 大会参加費
- 会員・非会員:1,500 円
- 学生(大学院生・学部学生): 1,000 円
- 懇親会(11 月 30 日 18~20 時/会場:葵陵会館1階「生協食堂」…学会会場の右斜め前)
- 一般:5,500 円
- 学生(大学院生・学部学生): 3,000 円
参加申し込み期限
2024 年 11 月 10 日(日)
以下の「参加申込みフォーム」よりお申込みください。
参加申し込みフォーム
申し込みフォームはこちら
(下記の短縮URL、QRコードもすべて同じものです)
短縮URL:https://forms.gle/GTVVLyUzdmiinGM77
申し込みフォームQRコード(↓)

2日目の昼食について
- お弁当:1000 円
- 学会中、大学校内の売店は閉まっているため、お弁当の事前申込みを受け付けます。
- 持参いただいたものを校内で食べることは可能です。大学の周囲にはレストランなどはありません。国分寺駅から大学にくる途中にコンビニエンスストアは3店あります。地図をご参照ください。
- 参加費、懇親会費、お弁当代は受付時に現金でお支払いください。
その他
- 自家用車でのご来校はご遠慮ください。
- タクシーでご来校の場合は東北門に到着します(正門には止められません)。
- キャンパス内に飲み物の自動販売機はありますが、環境保護に留意している大学としてウォーターサーバーが各所にありますので、水筒のご持参をお勧めします。
交通アクセス
- JR中央線、西武多摩湖線「国分寺駅」から徒歩15分
- 東京経済大学ホームページ
アクセス地図(JR中央線、西武多摩湖線「国分寺駅」から徒歩15分)

キャンパス案内図(会場:2号館)

2号館案内図

更新履歴
- 10月21日:要旨集を公開しました
- 11月5日:開催校セッション2の登壇者に変更がありました(要旨集およびタイムテーブルを更新しております)