日本演劇学会
全国大会・研究集会・コロキウム
2020年度日本演劇学会全国大会
2020年度全国大会・研究発表募集のお知らせ
■テーマ:「演劇研究の国際性と学際性」
■日時:2020年6月6日(土)、7日(日)
■場所:名城大学 ナゴヤドーム前キャンパス

 日本人の演劇研究者が国際学会で活発に研究発表をする時代になりました。特にここ10年は国際演劇学会(IFTR)や国際パフォーマンス・スタディーズ学会(PSi)など、主要な学会が日本で開催されたこともあり、日本人の活躍が目立つように思われます。一方、海外の研究者の日本演劇研究も格段に増え、あたかも「外国語による日本演劇研究」が一つの領域を形成したかのようです。こうした状況は全体的には日本演劇研究を豊かにしているのでしょう。しかし日本語による日本演劇研究と外国語によるそれは、どのような共通点と相違点を持つのでしょうか。そもそも両者は十分交流し合っているのでしょうか。この問題は、同時に外国の演劇研究を日本語で行うことの意味をも再考させます。外国の演劇を日本人に向けて日本語で研究する際の問題点と、日本の演劇を外国人に向けて外国語で研究する際の問題点とは響き合ってくるからです。
 また、近年の演劇研究は学際的になったと言われます。隣接する諸学問との横断的な研究によって、演劇の多様なあり方や機能が明らかにされました。こうした学際的研究によって、研究対象を特定の地域や時代に限定しがちであった従来の演劇研究に流動性を与えられたかに見えます。しかしそれによって演劇研究がどう変化し、演劇のどのような側面が明らかになったか、またそもそも従来の演劇研究に何らかの影響を与えたのかという点について、まだ明確な答えは得られていません。
 今回は、演劇研究を巡るこのような国際性と学際性について、様々なアプローチからその意味や可能性、問題点を突き詰めて考えたいと思います。日本、西欧、アジアといった、地域や時代に限定した研究はもちろん、学際的な諸研究の成果についても奮ってご発表下さい。大会テーマ以外の発表も受け付けます。

■研究発表応募要領
下記の①〜⑥の情報をA4一枚にまとめ、E-maill添付(件名:「2020年度日本演劇学会全国大会応募」)、または郵送でご応募ください。
① 発表またはパネル題目  ② 発表者氏名(ふりがな)  ③ 所属・身分(学年)
④ 連絡用の住所、電話番号、E-mailアドレス   ⑤ 使用予定機材  ⑥ 発表要旨(600字程度)
* 発表時間は、発表25分・質疑応答10分、パネルの場合は2時間を予定しています。
* 発表要旨は予定としての概要ではなく、当日に実際に発表される内容の要約を意味します。
* 採否につきましては追って連絡します。
* 大会テーマ以外の研究発表も併せて募集します。

■応募資格
本学会員であること。また本年(2019年)度の学会費を収めていること。

【発表題材例】
シェクナーと「日本」演劇研究/1960年代アメリカにおける歌舞伎の受容/東アジアの演劇教育とナショナリズム育成/マルターラー演出作品における「テキスト」性/秋元松代における方言とマルチ・リンガリズム/長谷川伸と西欧モダニズム/現代韓国演劇における「#MeToo」運動と倫理性/英語圏における日本演劇研究の展開とグローバリゼーション/オニール初期作品と多文化主義/カイザー『兵士タナカ』と日本人/欧米における舞踏研究の現在/ロボット演劇「さようなら」と文理融合教育/三浦基のチェーホフ作品演出における新劇的要因/北インド地方の移動演劇における「西欧」/宝塚研究のジェンダー理論的アプローチ再考/演劇におけるナラトロジーと歌舞伎/東南アジアにおける能の翻案上演史研究/マニラにおけるパフォーマンス・スタディーズの展開、など

■応募締切り:2020年2月29日(土)必着

■応募先 
〒461-8534 名古屋市東区矢田南4-102-9 名城大学外国語学部 岩井 眞實 宛
E-mail: miwai★meijo-u.ac.jp(★をアットマークに換えて御送信下さい) Fax :052-721-8881
* 電子メール添付の場合、送信後2日以内に確認の返信がない場合は、恐縮ですが上記Fax番号にメールアドレス明記のうえご連絡ください。その場合締切は柔軟に対処します。

 

上記内容はこちらからもダウンロードできます:PDFファイル