39号〜41号
39号(2001.10)
目次
特集 語りと演劇(責任編集法月敏彦)
特集「語りと演劇」にあたって-演劇における「言葉」と「ドラマ」に関する問題定義として- 法月敏彦‐
西洋演劇の「語り」
西洋演劇における「語り」の位置づけ-近代ドイツ演劇(レッシングとシラー)からの事例― 宮下啓三
『フェンス』における語りと歌―‐アフリカ系アメリカ人の文化的伝統― 桑原文子
現代演劇の「語り」
試論・唐十郎と語り 斎藤偕子
日本古典演劇の「語り」
(能)
謡曲(能)にみる語りの演劇性‐ 松田存
《杜若》を読み解くー「衆生済度の我」をめぐって- 天野文雄
(人形浄瑠璃)
「語り」と「謡い」―義太夫節のアクセソトから探る 坂本清恵
(歌舞伎)
語りと演劇―義太夫狂言について考えるー 今尾哲也
歌舞伎における「語り」の演技‐ 水落潔
様式の感覚―歌舞伎の中の「語り」 上村以和於
研究ノート
近世浄瑠璃界における入門と届出1森修文庫の浄瑠璃関係文書を中心に- 中川桂
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演劇の図式と具体化について―太ったハムレットをめぐる一試論 村井華代
ヴァーグナーのドラマ理論において音楽が担う語り手としての役割-ゲーテとシラーのジャソル詩学を超えてー
長谷川悦朗
ロベール・ルパージュ、あるいは演劇と鏡をめぐる思考についてー 藤井慎太郎
英文要旨
40号(2002.11)
目次
特集 演劇と教えること(責任編集小田中章浩)
「演劇と教えること」 理論的検討
演劇と教えることについて考えるための予備的考察 小田中章浩
教室という空間と試行としての演劇 里見実
小学校教育と演劇
学校とドラマセラピーーー演劇の「癒す」力の教育領域への応用 尾上明代
小学校教育における演劇の可能性の探求 木下いずみ
中学校教育と演劇
演劇的な教材と国語教育ー平田オリザ氏の対話劇教材に関する考察 難波博幸
高校教育と演劇
即興演劇の授業における教師の支援 高尾隆
学習プロセスの演劇的デザイン--EN15“It's all about the MONEY”を事例として- 渡部淳
大学教育と演劇
パフォーマンス理論を授業に導入する試みー短期大学における- 久次弘子
伝統芸能と教えること
芸の教え方・覚え方―学校的社会と芸能 西郷由布子
伝統芸能と教育 岩井真実
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構成される事象-信光の脇能《氷上》- 平林一成
英文要旨
41号(2003.12)
目目次
特集 日本の同時代演劇(責任編集 西村博子)
第1部-日本の同時代演劇
長い墓標の列-福田善之から〈小劇場演劇〉へ 井上理恵
"Make sense who may." -別役実のベケット受容に関する一考察 岡室美奈子
つかこうへいと「歴史」-「初級革命講座 飛龍伝」論 由紀草一
日本のメタシアター-「八○年代小劇場演劇」神話の解体をめざして 日比野啓
飴屋法水の八○年代-舞台と身体を巡るリアリティの実験 中野正昭
「静かな劇」の台頭 ボイド真理子
戯曲構造としての〈静かな演劇〉-平田オリザの作劇法 松本和也
「島」の黙示録―松田正隆の近作をめぐって- 出口逸平
演劇崩壊 ウニタモミイチ
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私説・関西の小劇場演劇 菊川徳之助
第2部 海外の同時代演劇
もうひとつの演劇ーアメリカ・オルタナティヴ演劇の系譜 一ノ瀬和夫
演劇革命以降のドイツ演劇 新野守弘
英国フリンジ・シアターの現在-二つのインタヴューを中心に 大野裕之
二〇〇三夏、アヴィニョン・フェスティヴァルの中止 松原道剛
中国の小劇場演劇―近二十年の歩み- 飯塚容
東南アジアの現代演劇ーポスト・コロニアルの時代から現代ヘー 畠由紀
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日本の「小劇場演劇」研究のための課題―責任編集を終えて- 西村博子
関西支部の半世紀-関西演劇の五〇年
-「日本演劇学会コロキウム二○○二」記録-
支部長挨拶 権藤芳一
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基調講演 関西演劇の五〇年 菅泰男
講演 私の関西演劇-くるみ座から大阪大学演劇学講座まで 山崎正和
インタヴュー&シンポジウム「関西演劇の五〇年」
1.インクヴュー「役者と劇団〈新劇〉」 河東けい・藤沢薫
2.インタヴュー「役者と劇団〈伝統演劇〉」 茂山千之丞
3.シンポジウム「見物と劇場」 北倉美智子・権藤芳一・九鬼葉子
日本演劇学会関西支部の歴史‐
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変化する〈神探求〉のドラマー『アマデウス』(Amadeus)推敲の軌跡 山田良
英文要旨