日本演劇学会
近現代演劇研究会[関西]
[沿革・目的・活動状況]
近現代演劇研究会は、1990年に発足した日本近現代戯曲部会(97年に近現代戯曲研究会と名称変更)を母体に、より広く近代現代の演劇の問題を取り扱えるように1998年に活動内容と名称を一新した。

基本的には近代現代の演劇に関わるテーマ、つまり西欧演劇、アジア演劇、演劇理論、バレエ、オペラ、ダンス、映画など舞台芸術全般、及び演劇教育や演劇政策などについても広く取り上げ、現在の最新の演劇研究の成果を取り入れつつ、主として関西圏の演劇研究者の研究の発表と議論の場所となっている。

年間5回の研究例会を持ち、各回2人づつの研究発表を行なっている。研究成果の一部は会報に掲載している。今後の活動方針は、研究紀要の刊行やシンポジウムの開催、外国人研究者の招聘など予定しており、関西圏の演劇研究の一層の活発化を目指している。

入会は随時。下記事務局まで。
[問い合わせ先]
近現代演劇研究会事務局
〒560-8532 大阪府豊中市待兼山町1-5
大阪大学大学院文学研究科演劇学研究室(永田研究室)
TEL:06-6850-6111 内線 2176 / 2177
FAX:06-6850-5121
nagatays@let.osaka-u.ac.jp
近現代演劇研究会紀要『近現代演劇研究』
投稿規定
  • 投稿者は近現代演劇研究会の会員であること。
  • 投稿は研究論文または調査報告とし、いずれも未発表のものに限る。
  • 研究論文は原則として12000~20000字程度とする。その他の場合は、その限りではない。
  • 使用言語は原則として日本語とする。
  • 投稿の締め切りは2010年10月31日とし、原稿の提出先は近現代演劇研究会事務局とする。
  • 投稿原稿の採否については、査読の上編集委員会が決定し、後日投稿者に通知する。
近現代演劇研究会紀要『近現代演劇研究』総目次

1号  2008年2月20日
巻頭言
近現代戯曲部会発足のころ 阿部好一
論文
両大戦間期イギリスのレヴューと興行師C・B・コクラン  赤井朋子
東京浄瑠璃人形芝居「南北座」 澤丼万七美
『村丼長庵』に見る岡本綺堂新歌舞伎の特徴
−黙阿弥『勧善懲悪覗機関』と比較して−  秋岡啓子
米軍政下の沖縄で制作された映画『青い珊瑚樹』の発掘  世良利和
編集後記

2号 2009年7月24日
巻頭言
戯曲翻訳の創造性  平川大作
論文
1910年代のラインハルト演出に関する舞台美術批評  大林のり子
築地小劇場『朝から夜中まで』(1924)の舞台装置再考  正木喜勝
岡倉士朗のスタニスラフスキイ・システム実践
一舞台版『夕鶴』とオペラ『夕鶴』をめぐって一 枡井智英
エッセイ
しゃいん・ふうふ・おやこ・たにん 松尾忠雄
俳優としてのハロルド・ピンター 赤井朋子
研究会報告
編集後記

3号 2011年10月31日
巻頭言
自分の中のもう一人  永田靖
論文
小山内薫と『路上の霊魂』 藤井康生
下関「紫潮会」の琵琶劇  澤井万七美
フランスにおける俳優訓練術の萌芽
一自然主義演劇理論をめぐって 中筋朋
演劇類似の系譜一浅草公園六区の芸能と映画一 横田洋
研究会報告
編集後記

4号 2013年9月30日
論文
『欲望という名の電車』に見られるゲームの要素
−ブランチは負けたのか 坂元敦子
琉日布合作の無声映画『執念の毒蛇』をめぐって 世良利和
『糸地獄』(岸田理生作・和田喜夫演出)のクロノトポス
−初演・オーストラリア公演を中心に 岡田蕗子
【資料紹介】大英図書館蔵近代歌舞伎番付集 藤本百々子
研究会報告
編集後記

5号 2015年6月30日
論文
チオリ・ミヤガワの『千年待ち』にみる劇的要素としての物語と記憶 古木圭子
「間」とチェーホフの『三人姉妹』 和嶋忠司
芸能者としての「ジュリ」
−三絃(三味線、蛇皮線)を弾く遊郭の女性たち− 与那覇晶子
大正から昭和初期のお伽琵琶 澤井万七美
教養主義から生まれた戦後新劇の葛藤
−新劇合同公演の変遷、二つのチェーホフ劇をヒントに−  枡井智英
研究会報告
編集後記

6号 2017年2月28日
論文
ホーフマンスタールの舞踊創作における異質性/他者性の作用  古後奈緒子
満洲と大連における梅若流の能楽活動 王冬蘭
発話行為理論によるト書きの論理的性状について 和嶋忠司
堀正旗による新即物主義演劇の「宝塚化」
−『泥に塗れた党旗』から『青春』ヘ− 松本俊樹
研究会報告
編集後記

7号 2018年3月26日
論文
宮本研『阿Q外伝』考 瀬戸宏
マックス・ラインハルトのオペレッタ演出一新たな祝祭劇への接点(1) 大林のり子
ロベール・ルパージュの『シェイクスピア三部作』における操作される視線 神崎舞
野田秀樹の評伝劇における自我分裂−『売り言葉』『MIWA』について 黄資
研究会報告
編集後記