2024年度 日本演劇学会 全国大会 研究発表募集のお知らせ(日程が確定しました)
公開日:2023-07-10 / 更新日:2024-01-08
テーマ:暴力・抑圧・緩和 Violence / Oppression / Relief
2024年6月8日(土) -9日(日)
会 場:明治大学 駿河台キャンパス
近年の国際情勢の緊迫化は、現実のさまざまな場面で直接的な暴力を顕在させています。そうした暴力は即座にSNSをはじめとして各種メディアに現れ、リアルタイムで私たちの手元に届けられています。一方で、当然のことながら、暴力は私たちの身近にも潜在しています。私たち自身は容易に被害者にも加害者にもなりえ、それは画面の向こう側にある隔たった彼岸の出来事ではありません。
こうした状況で、演劇はいかにしてさまざまな暴力の問題と関わることができるのでしょうか。
より広く捉えれば、演劇を含む文化は、長い歴史のなかで、暴力に抵抗し、その抑圧から解放し、救済や緩和を促す役割を果たしてきたと考えられます。古代ギリシャ演劇からシェイクスピア、そして現代に至るまで、演劇の表象として、さまざまな暴力が描き出されてきました。一方で演劇は、表象にとどまらずその営みにおいて、暴力そのものとして機能してきたこともあったでしょう。それゆえ、演劇のさまざまな表現は、ときに身体的な危機をもたらすものとしても機能します。
舞台上に現れる暴力の性質、あるいは暴力的なるものに対する演劇の役割は、時代と呼応しながらこれまでにも様々に論じられてきました。また、近年は実践の場においても、上演がその議論の場となる、あるいは議論の契機となるような試みが数多く確認できます。
「国家」、「イデオロギー」、「戦争」、「難民」、「ジェンダー」、「ハラスメント」といった具体的なテーマから、自他の関係性を固定する劇場という構造、あるいは、ナラティブを奪い合う政治的言説のパフォーマンス的考察、さらには演劇そのものが孕む権力性、そして演劇がもたらす問題解決の可能性といった試論まで、2024年度全国大会では幅広く研究発表を募ります。テーマ以外の発表も応募可能です。ふるってご応募ください。
2024年度日本演劇学会全国大会実行委員会
明治大学文学部文学科演劇学専攻
応募資格及び応募要領
- 日本演劇学会の会員であること。
・パネルセッションの場合も、複数の発表者全員が会員であることとする。
・応募時に、2023年度までの会費を完納していること。
※大会発表までに、2024年度の会費まで完納すること。
※新入会の場合は、応募時までに、2023年度の入会手続(オンライン申請)と会費納入を済ませていただくことで発表応募可能です。会費納入が確認された時点より応募が可能となりますので、余裕を持ってお手続きをお願いします。
- 応募は、個人発表・パネルセッションの別に限らず1人1件とする。
- 研究発表の内容は、学会(他の学会含む)や雑誌等において未発表のものとする。
- 発表要旨に盛り込むべき内容は、予定としての概要ではなく、実際に発表する内容の要約として、論点、論証の概略、学術的な意義や独自性などを簡潔明瞭に記載すること。
- パネルセッションは、会員が自由にテーマを設定し、複数名で研究発表およびディスカッションを行うものとする。応募代表者は、人選、発表の手順、発表とディスカッションの時間配分などを自由に企画することができる。ただし、要旨には、テーマの学術的な意義や論点を記すとともに、司会および発表者の役割分担(各発表タイトル)などについても記載すること。
- 個人発表の時間は35分(発表25分、質疑10分)、パネルセッションは2時間とする。
応募書類
下記の1〜6の情報を A4一枚にまとめ、E-mail添付(件名:2024年度日本演劇学会全国大会応募)、または郵送でご応募ください。
- 発表題目 および、研究発表かパネルセッションの種別
- 発表者氏名(ふりがな)
- 所属・身分(学年)
- 連絡用の住所、電話番号、E-mailアドレス
- 使用予定機器
- 発表要旨(800字程度)
応募締め切り
2024年2月26日(月)必着
*採否結果は、3月下旬頃に通知の予定です。
応募・お問い合わせ先
2024年度日本演劇学会大会実行委員会 宛
〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1
明治大学文学部文学科演劇学専攻内
E-mail : jstr2024meiji★gmail.com (★をアットマークに換えてご送信下さい)
Fax : 03-3296-2350
上記内容はこちらからPDFでダウンロードしていただけます(日程確定版):PDF
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