第59回日本比較文学会関西支部大会 今西雅章先生追悼シンポジウムのご案内 | 日本演劇学会

第59回日本比較文学会関西支部大会 今西雅章先生追悼シンポジウムのご案内

公演・催事のお知らせ

公開日:2023-10-25 / 更新日:2023-10-25

 

事務局宛に以下のご連絡をいただきました。ご案内を転記いたします。

今西雅章先生は2009年に日本演劇学会で河竹賞を受賞されました。


 令和3年8月15日に帝塚山学院大学名誉教授で、関西外国語大学教授も務められた今西雅章先生がお亡くなりになられました。日本比較文学会関西支部では会員であられた今西先生のご功績に敬意を払い、第59回日本比較文学会関西支部大会にて、今西雅章先生追悼シンポジウムを以下の通り開催することになりました。

 今西先生が生前、大きな貢献をなされた学会、研究会の方々にシンポジウムを告知させていただき、当日はご一緒に今西先生を追悼させていただきたく思います。

 なお、日本比較文学会会員以外の方におかれましては、今西雅章先生追悼シンポジウムに参加希望の意志を受付でお知らせいただければ、シンポジウムにご参加いただけるように手配をしております。会員のみならず、非会員の方々も多数ご参加いただけますようお願いいたします。                                             (文責:藤澤博康)

今西雅章先生追悼シンポジウム

開催日時: 2023年11月12日(日)15:00-17:00

場所: 立命館大学衣笠キャンパス 創思館101 カンファレンスルーム

司会・趣旨説明 藤澤博康(近畿大学)

パネリスト 勝山貴之(同志社大学)

      田中敦子(龍谷大学・非常勤講師)

      仙葉豊(大阪大学名誉教授)

      藤澤博康(近畿大学)

【趣旨】

令和3年8月15日に帝塚山学院大学名誉教授で、関西外国語大学教授も務められた今西雅章先生がご逝去された。今西先生はシェイクスピアをはじめとする英文学、演劇研究以外にも、絵画や図像といった視覚芸術、ヨーロッパの古典文化に造詣の深い研究者であられた。今回の追悼シンポジウムは二部構成を取る。第一部では、先生の主に英文学者としての側面に光を当てる。日本演劇学会で河竹賞を受賞された『シェイクスピアと図像学―舞台構図・場面構成・言語表象の視点から』(彩流社、2008年)の現代的意義について考察を加え(勝山)、研究者・教育者としてのお人柄を今西先生の『マクベス』受容に焦点を当てて振り返る(田中)。また、第二部では、今西先生の関心領域から触発された、比較文学に重点を置いた発表を行う。坪内逍遥の『当世書生気質』を中心に日本におけるサブライム概念の移入について論じ(仙葉)、同じく「崇高」という観点から、夏目漱石の『こころ』とシェイクスピアの『ハムレット』を意志の文学として読み直しを試みる(藤澤)。英文学、演劇学、比較文学など多岐にわたる分野で活躍をされた今西雅章先生のご業績から、今後のわれわれの研究の可能性を探るとともに、そのありし日々のお姿を偲びたい。

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