西洋比較演劇研究会 第236回例会(7月27日)案内 | 日本演劇学会

西洋比較演劇研究会

研究会からのお知らせ

西洋比較演劇研究会 第236回例会(7月27日)案内

公開日:2024-07-11 / 更新日:2024-07-11

  • 日時:7月27日(土) 14:00- 18:00
  • 会場:成城大学5号館1F 5111会議室
    • *設備の関係で対面開催のみとなります。
  • 内容:<演劇理論カフェ①>
    • 「基礎的ないくつかのトピックをめぐって――上演・劇・芝居・戯曲、劇作家/劇作法、劇の閉包構造と開放構造、演出と演出家、リアリティーとシアトリカリティー」
  • パネリスト:稲山玲(静岡文化芸術大学)・關智子(早稲田大学)・田中圭介(玉川大学)・新沼智之(玉川大学)・山下純照(成城大学)

趣旨

 研究会ではこれまで個人研究発表、シンポジウム/パネル・ディスカッション、合評会という3本の柱で年間6回の例会を構成してきました。今年度からは例会内容の一層の充実をはかるため、「談話」「カフェ」という新しい枠を導入しています。必ずしも研究発表ほど完成されたものでなくてよく、ざっくばらんな知識・経験の共有と話し合いの機会を設けたいというのが趣旨です。「談話」は相対的に講師の語りの比重が高く、「カフェ」は聞き手の発言および会場の議論の比重が高いという設定です。「カフェ」では文字通りお茶の時間を設けたいと思っています。
 今回は<演劇理論カフェ>です(今後は<演劇史カフェ>や<上演分析カフェ>などもやっていけるとよいのではないかと考えています)。しかも<演劇理論カフェ>の初回として、「基礎理論」に光を当てます。初回なので<①>です。ここで理論というのは本質論の意味です。つまり「…とは何か」を心ゆくまで論じようという試みです…(一部を省略しています。全文はこちらからご覧ください)
 例会の進め方は、たたき台になるテクストを用意しておき、それをもとにテクストの担当者が問題提起を行い、他のパネリストを交えて自由に論じた後、会場に議論を開いていきます。会場との議論に十分な時間を確保したいと思っています。たたき台のテクストは参加予定の会員にもあらかじめメール添付でお送りいたします。そのため、今回は参加希望の方には予め下記の連絡先まで連絡をいただきたいと思います。

    • 連絡先:山下純照 y3yamash★seijo.ac.jp(★をアットマークに換えてご送信ください)
    • 参加申込み締め切り:例会当日の開始1時間前まで(7月27日13:00)

進行

  • 14:00-14:05 趣旨説明(山下)
    • -14:15「上演・劇・芝居・戯曲」問題提起(山下・新沼)
    • -14:30「上演・劇・芝居・戯曲」ディスカッション(パネリスト)
    • -14:50「上演・劇・芝居・戯曲」フロア・ディスカッション
  • 14:50-15:00「劇作家/劇作法」問題提起(山下・稲山)
    • -15:15「劇作家/劇作法」ディスカッション(パネリスト)
    • -15:35「劇作家/劇作法」フロア・ディスカッション
  • 15:35-15:45「劇の閉包構造と開放構造」問題提起(山下・關)
    • -16:00「劇の閉包構造と開放構造」ディスカッション(パネリスト)
    • -16:20「劇の閉包構造と開放構造」フロア・ディスカッション
  • 16:20-16:35 お茶の時間
  • 16:35-16:45「演出と演出家」問題提起(山下・田中)
    • -17:00「演出と演出家」ディスカッション(パネリスト)
    • -17:20「演出と演出家」フロア・ディスカッション
  • 17:20-17:30「リアリティーとシアトリカリティー」問題提起(山下)
    • -17:45「リアリティーとシアトリカリティー」ディスカッション(パネリスト)
    • -18:00「リアリティーとシアトリカリティー」フロア・ディスカッション 

登壇者プロフィール

  • 稲山 玲(いなやま れい)
    • 静岡文化芸術大学文化政策学部講師。博士(文学)。野田秀樹、井上ひさしらの作品を中心に戦後日本演劇における天皇表象を研究。近年の論文に「『夢の痂』に見る井上ひさしの天皇観」(西洋比較研究、Vol.21、 2022年)、「野田秀樹『贋作・桜の森の満開の下』の国家形成に見られる「二項対立構造」と「円環運動」」(近現代演劇研究会、第9号、2020年)など。
  • 關 智子(せき ともこ)
    • 博士(文学)。早稲田大学文学部講師(任期付)。専門は現代イギリス演劇、戯曲論。第16回小田島雄志・翻訳戯曲賞、第29回AICT演劇評論賞受賞。著書に『逸脱と侵犯 サラ・ケインのドラマトゥルギー』(水声社、2023年)。
  • 田中 圭介 (たなか けいすけ)
    • 演出家、俳優指導者、ワークショップデザイナー。玉川大学芸術学部准教授。演劇・オペラ・ミュージカルなど様々なジャンルの演出を手がける。近年では東京芸術劇場主催TACT音楽朗読劇「シンデレラ 」「ヘンゼルとグレーテル」、長田育恵が主宰、脚本を手がける演劇ユニットてがみ座「風紋〜青のはて〜」演出。また演劇団体「身体の景色」にて2012-2013年には密陽演劇祭(韓国/密陽)に、2014年にはソウル・シェイクスピアフェスティバル(韓国/ソウル)に招聘される。ワークショップファシリテーターとして全国の小・中・高校の他、地方自治体、企業などと連携したワークショップの企画や取り組みなども行っている。
  • 新沼 智之(にいぬま ともゆき)
    • 玉川大学文学部准教授。西洋演劇の近代化プロセスを研究テーマとしている。研究論文「演技の近代化プロセスにおけるゲーテの演技観」(『西洋比較演劇研究』Vol.18,  No.1, 2019)、研究ノート「芝居を見るということと芝居について語るということ」(『芸術研究』13号, 玉川大学芸術学部, 2022)。シラー『オルレアンの乙女』翻訳(『ベスト・プレイズⅡ』[論創社,2019年]所収)。
  • 山下 純照(やました よしてる)
    • 成城大学文芸学部・文学研究科教授。演劇理論(フィッシャー=リヒテ:共訳『演劇学へのいざない』2013、共編著『西洋演劇論アンソロジー』2019)、近現代のドイツ演劇(シラー、クライスト研究)、日本現代演劇(野田秀樹、岩井秀人、前川知大ら)、「演劇と記憶」「劇のナラトロジー」研究。論文についてはResearch Mapを参照。
  • 西洋比較演劇研究会

  • 基本的に西洋演劇研究を軸としつつも、比較の観点から広く演劇現象全般を見渡すという姿勢を貫いています。国際的な意識を持って活動する国内・国外の演劇人・研究者たちを招いて、意見交換をする場も設けています。

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